嚢胞性下垂体偶発腫の治療指針

大山 健一; 廣畑 倫生; 石井 雄道; 田原 重志; 山王 なほ子; 寺本 明; 森田 明夫; 松野 彰

アイテムタイプ

一般雑誌記事 / Article

言語

日本語

キーワード

下垂体疾患(外科的療法,予後,合併症), *下垂体腫瘍(外科的療法,予後,合併症), 下垂体切除術, クモ膜嚢胞(外科的療法,予後,合併症), 頭蓋咽頭腫(外科的療法,予後,合併症), *脳疾患(外科的療法,予後,合併症), *中枢神経系嚢胞(外科的療法,予後,合併症), 偶発的発見, 嚢胞開窓術, *脳嚢胞(外科的療法,予後,合併症), ヒト

著者

大山健一
廣畑倫生
石井雄道
田原重志
山王なほ子
寺本明
森田明夫
松野彰

抄録

全国調査結果より、嚢胞性下垂体偶発腫の治療指針に関して考察した。全国調査では経過観察群の約半数程度である43.5%を嚢胞性疾患が占めており、うちの大多数がラトケ嚢胞(90.7%)で、一部くも膜嚢胞や頭蓋咽頭腫が含まれていた。大部分の症例では経過観察中に腫瘍サイズの増大はみられなかったが、一部のラトケ嚢胞例や頭蓋咽頭腫では増大が確認された。以上、嚢胞性下垂体偶発腫は基本的には経過観察のみで、概ね良好に経過すると考えられるが、経過中に症候性となった場合や頭蓋咽頭腫例では手術を検討し、それぞれの疾患の病態に則した手術手技を用い、内分泌機能や視機能の温存に努める必要があると考えられた。

雑誌名

日本内分泌学会雑誌

巻

94

号

Suppl.HPT

ページ

45 - 47

発行年

2018-09

出版者

一般社団法人　日本内分泌学会

ISSN

0029-0661

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Language

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